台本(だいほん)とは、ラジオショッピングも含めたラジオ番組の進行や、パーソナリティーやアシスタント、ゲスト、ショッピングキャスターなどの出演者の台詞をあらかじめ作成して、本番の番組を円滑に進めるための進行表。
ラジオショッピングは通常のCM同様に厳格な考査が実施される。そのため本番でも台本に即した進行が求められる。一見アドリブのように思われる出演者どうしの掛け合いや、相槌なども台本通りであることが多い。
「ジャパネットたかた」のラジオショッピングは生放送であり、「季節感を出す」などの理由で、その進行が台本なしであることを標榜しているが、通常台本なしで放送局が放送を許可するとは考えにくい。
もちろん台本通りとはいえ、その台本で「(感想をお願いします)」などアドリブを求められていることも多い。また「てにおは」や口調などはある程度出演者の裁量に任せられている。
厳格にすべて台本通りにすると、繰り返し放送されるラジオ通販であれば、台本通りに話していることが聴取者(リスナー)に露骨に分かってしまう。それを避けることと、出演者の「自分のことば」で表現してもらうことで真実味を持たせることも理由であろう。
通常の番組の台本は放送作家や番組担当者が作成するが、ラジオショッピングの場合はCMに近い要素があるため、局サイドが作成することはまれである。出稿者(スポンサー)、広告代理店、通販会社、ラジオ通販台本作成専門会社などが作成する。
●ラジオ通販台本のフォーマット
作成者によりさまざまな形があるが、台本に記載される項目は概ね以下の通りである。
・放送局
・番組名
・放送日、時間
・商品名
・出演者名(パーソナリティ、アシスタント、ショッピングキャスター)
・台詞
・補足事項
●ラジオ通販台本の構成
1.番組タイトルコール(ジングルの場合もある)
2.パーソナリティー自己紹介
3.ショッピングキャスター紹介
4.出演者あいさつ
5.商品名
6.商品説明
実演や試食などもともなう
7.価格(それではお値段お願いします…)
8.申込方法(コールセンター電話番号など)
9.特商法に基づく説明
10.クロージング
11.挨拶